ワヤンカレンダー

ワヤングループ「クルタクルティ」との共同企画で、12景のワヤンカレンダーを制作しました。
今回は、新しい試みで、クリル(白い布幕)にプロジェクターで投影したインドネシアの風景と1灯のランプに照らされたワヤン人形達とのコラボ。2次元から3次元の世界を行ったり来たりのトライは、面白い。
月が変わる毎に、随時、アップして行きます。(文章は、クルタクルティのHPより転載)

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1月はジョクジャカルタ市内の通りと四頭立て馬車の図。

写真は水の王宮から市内の通りを写したものです。ワヤン人形の馬車、普通は二頭立てのものが多いのですがうちの馬車は豪華に四頭立て。
いったいどんな偉い人物が乗っているのでしょうね~。

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2月はプランバナンと神々の図。

プランバナンはジョクジャカルタの空港からほど近いところにある古マタラム王国建立によるといわれる遺跡。
1991年に世界文化遺産に登録されています。2006年のジャワ島中部地震では甚大な被害を受けました。
修復作業には日本も協力し、今はだいぶ修復が進んできている部分もありますが、手つかずのところもあります。

中央の高い堂の中にはシヴァ神の像があり、左右の堂にはヴィシュ神、ブラフマ神というヒンドゥーの神々が祀られています。

ヒンドゥーの神々はワヤンにも登場します。
たとえばシヴァ神は、ルンブアンディニという牛に載ったブトログル、宇宙支配の神ということになります。

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3月はソロにあるパサールクレウェル、布物の市場です。

「あ~ら、いらっしゃい。久しぶりだったねえ、元気だったかい?」
「あー、どーも。覚えてくれてるんだ」
「当たり前だよ~、お客さんの顔は忘れたくったって忘れらんない」
「それどういう意味?」
「今日は何がほしいんだい?」
「こちらのお嬢さんがたに似合うカインを見繕ってくれるかい」
「はいよ~、お安いご用さ」

左側のワヤン人形はバゴン、右側がリンブとチャンギ。バゴンは珍しく着飾っています。王様になったときの姿ということです。

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4月はソロ近郊ののどかな田園風景、大きな木の作り出す木陰はベチャ引きのお兄さんや村人の格好の休憩場です。

場面はかわり、インドロキロの苦行所の大樹のもとで、ただひたすら瞑想に励む武将はブガワン・ミントロゴ、
またの名をブガワン・チプトニン。パンダワ兄弟三男のアルジュノが修行に励む姿である。
志操の堅個さを試そうと神が派遣した7人のビダダリはスプロボ、ウィルトモ、ウォルシキ、スレンドロ、ガガルマヤン、トゥンジュンビル
そしてレンレンマンダヌ。彼女たちは色仕掛けでアルジュノを誘惑するのである。

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5月はムラピ山と空飛ぶガトコチョ。ラララ空を飛び~、ラララ夢の彼方、きゃーガトコチョー、イヨッいい男!

ガトコチョはインドネシアで大人気のキャラクターです。
空を飛び、闇夜を見通すことができ、強くて、優しい。父親はパンダワ五人兄弟の次男ビモ、母親はもとラクササ女で人間になったアリンビ。

生まれてすぐ煮えたぎる火山の火口に投げ入れられてしまったガトコチョですが、鋼の筋肉、鉄の骨格、そして超能力を得て蘇るのです。