アジア影絵人形芝居探訪   フォトルポ :熊谷 正

インドネシアのジャワ島の


ワヤン・クリを撮り続けて20余年、

そのルーツを探して、

カンボジアと

インドに旅した。

写真展「アジア影絵人形芝居探訪」の開催に合わせて、記念のミニ写真集を発行しました。
20余年、インドネシアの影絵人形芝居ワヤン・クリを撮影してきましたが、そのルーツを探してカンボジアと南インドへも取材をしました。南インドのケララにある影絵人形芝居トール・パーヴァ・クートゥは、インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」の物語に忠実に上演されていました。そして、その物語はカンボジアに伝わり、クメールの風習を加味して「リアム・ケー」として上演されていました。インドネシアに渡って、イスラム教の影響を受けてジャワ化して影絵人形芝居ワヤン・クリとして、現在も上演されています。もうひとつのインド古代叙事詩「マハーバーラタ」も、骨肉争う因果応酬の厳しい物語がワヤンの世界で生きています。なぜ、インドネシアの民族芸能にだけ伝わったのだろうか?陸からでなく海から直接伝わって行ったという説もありますが、いずれにしても、影絵人形に魂を込めて演じる独特の芸能は、人々の心の深層に染み入るのです。人々の暮し風景を交えた写真と文章で綴った写真集をご覧になって、ワヤンの世界を少しでも理解して頂けたら幸いです。

写真集の内容   A5判40ページ


写真集「アジア影絵人形芝居探訪」
発行日 2011年1月25日
編集・発行 STUDIO BEARS 
印刷所 株式会社 WAV E
頒布価格 1,000円(税込み、送料込み
発行部数 限定300部


数に限りがありますので、もし、ご興味のある方は、メール LinkIconMail にてご注文下さい。
★ワヤン関連著作

旅行人 no.162 「アジア影絵人形芝居探訪」12ページ記事と写真掲載 価格1,300円
文と写真 熊谷 正

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インドネシアからカンボジア、そしてインドへ、影絵人形芝居のルーツを探す旅。
人形による芝居が、世界のいたるところで上演されているのは、なぜだろう。
リアルな人間が演じるよりも、人形(ひとがた)に魂を吹き込むことで、神格化していく。語りと相まって、観る人の想像する行為が深まっていくことで、より物語の信憑性が生まれる。
インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」の物語は、様相を変えて、東南アジアの各地へ影絵人形芝居として伝承されている。

たくさんのふしぎ「ノントン・ワヤン」福音館書店刊 価格700円
文 松本 亮 絵 橋本とも子 写真 熊谷 正 

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ビルンとワティの兄弟がワヤンを観に行く、その様子が描かれた物語絵本。
「森の子鹿カンチルの冒険」と「デウォ・ルチ」の物語を中心に、ワヤンに登場する人形たちの写真も掲載。
ワヤンを知らない、子供から大人まで楽しめる絵本となっている。

「ジャワ夢幻街道」 A4判60ページ手作り写真集 自主出版 頒布価格20,000円 

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中部ジャワの風景、生活、芸能を中心に撮影した写真と文章で綴ったインクジェットプリントによる手作り写真集。
ジャワに通って10年目の1999年、コニカフォトサロンでの写真展記念に発行した。


写真展「東南アジア影絵人形芝居探訪」開催
2011年1月25日(火)〜2月3日(木)
日本アセアンセンター・アセアンホール


アセアンセンターでの開催のため、インドネシアとカンボジアの影絵人形芝居の写真展示のみに絞り、
写真展名を 「東南アジア影絵人形芝居探訪」としました。
LinkIcon写真展の様子は


★インドネシア関係の写真作品

写真展「ジャワの風」
2008年2月1日〜29日
Gallery Bar 26日の月にて展示


インドネシアのジャワ島。綿々と受け継がれている芸能ワヤンの世界。自然と優しく暮らす人々、祖霊に対する畏敬と祈願、日本にも、かつてあった原風景を探す旅は続く。






写真展「ジャワの風 2」
2009年2月16日〜28日
Gallery Bar 26日の月にて展示

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ブローニー判モノクロフイルムで撮影したジャワの風景、人々の日常の写真。





ガルーダインドネシア航空フォトコンテスト受賞作品



2011年のカレンダーに掲載
(第8回ガルーダインネシア航空フォトコンテスト受賞)



2010年のカレンダーに掲載
(第7回ガルーダインネシア航空フォトコンテスト受賞)

インドネシアのワヤン(影絵人形芝居)のカレンダー 

詳細はクリック


日本で、ワヤンとガムラン演奏を主体に活動している「クルタ・クルティ」の上演シーンを
撮影した写真がカレンダーになりました。
クルタ・クルティのホームページは 

★カンボジア関係の写真作品

影絵人形芝居「スバエク・トム」

詳細はクリック


カンボジアのスバエク・トムは、クメール文化の頃の匂いを感じさせられる影絵人形芝居で、ポルポド政権時代に消滅したと思われていた芸能を、生き残った人形遣いティーチアンさんが復興し、若い人達に伝承されています。演目はインドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」を骨子にクメールの風習を加味した、独自の物語「リアム・ケー」
現在、アンコールワットのある町シェムリアップで活動するティー・チアン一座が上演をしている。法事やお寺の行事の時に催されるということで、なかなか観るチャンスがないのだが、チャーターで上演をお願いできるので、今後ツアーを組んで観に行くことをお薦め。今秋には、撮影ツアーを催行するべく準備中。



★インド関係の写真作品

南インド・ケララ州で上演されている
影絵人形芝居「トール・パーヴァ・クートゥ」

クリックすると写真アルバムが観れます。




影絵人形芝居のルーツと言われている「トール・パーヴァ・クートゥ」を上演している南インドのケララ州コーチンの郊外にあるラマチャンドラ一座を訪ねた。ここの演目は「ラーマーヤナ」の物語の原型を残していて、ヒンズー教の寺院のお祭りに21日間もの長い間上演されるという。今回はランカー島に幽閉されてしまったシータ姫を奪還するために、活躍するハヌマーンらの物語の部分を中心に上演してもらった。古くから伝承されてきた椰子油の御灯明のような21個の照明は幻想的。

Photo Cinema

写真と音楽で構成したシネマのように作品


ワヤンを観る旅

ジャワの宮廷衣裳

カルチャー&エンターテイメント放送局 ブルーレディオドットコムに出演


写真展「東南アジア影絵人形芝居探訪」開催に先がけて、インターネットラジオの放送局「Blue-Radio.com」の木曜日「星空の歌」担当パーソナリティの女優 源川瑠々子さんと
おしゃべりしました。
写真にかける想いやワヤン撮影のエピソードを交えてリラックスした雰囲気で収録しました。
かなりハスキーボイスですが-------?!

放送の様子は、LinkIcon星空の歌で聴くことができます。
2011年1月20日と27日の2週に渡って放送されましたが、聴くためには会員登録(無料)が必要ですが、期間限定でバックナンバーで聴けます。