
インドネシアのジャワ島の

ワヤン・クリを撮り続けて20余年、

そのルーツを探して、

カンボジアと

インドに旅した。
写真展「アジア影絵人形芝居探訪」の開催に合わせて、記念のミニ写真集を発行しました。
20余年、インドネシアの影絵人形芝居ワヤン・クリを撮影してきましたが、そのルーツを探してカンボジアと南インドへも取材をしました。南インドのケララにある影絵人形芝居トール・パーヴァ・クートゥは、インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」の物語に忠実に上演されていました。そして、その物語はカンボジアに伝わり、クメールの風習を加味して「リアム・ケー」として上演されていました。インドネシアに渡って、イスラム教の影響を受けてジャワ化して影絵人形芝居ワヤン・クリとして、現在も上演されています。もうひとつのインド古代叙事詩「マハーバーラタ」も、骨肉争う因果応酬の厳しい物語がワヤンの世界で生きています。なぜ、インドネシアの民族芸能にだけ伝わったのだろうか?陸からでなく海から直接伝わって行ったという説もありますが、いずれにしても、影絵人形に魂を込めて演じる独特の芸能は、人々の心の深層に染み入るのです。人々の暮し風景を交えた写真と文章で綴った写真集をご覧になって、ワヤンの世界を少しでも理解して頂けたら幸いです。
旅行人 no.162 「アジア影絵人形芝居探訪」12ページ記事と写真掲載 価格1,300円
文と写真 熊谷 正
たくさんのふしぎ「ノントン・ワヤン」福音館書店刊 価格700円
文 松本 亮 絵 橋本とも子 写真 熊谷 正
★インドネシア関係の写真作品
写真展「ジャワの風」
2008年2月1日〜29日
Gallery Bar 26日の月にて展示
写真展「ジャワの風 2」
2009年2月16日〜28日
Gallery Bar 26日の月にて展示
ガルーダインドネシア航空フォトコンテスト受賞作品
インドネシアのワヤン(影絵人形芝居)のカレンダー
★カンボジア関係の写真作品
影絵人形芝居「スバエク・トム」
カンボジアのスバエク・トムは、クメール文化の頃の匂いを感じさせられる影絵人形芝居で、ポルポド政権時代に消滅したと思われていた芸能を、生き残った人形遣いティーチアンさんが復興し、若い人達に伝承されています。演目はインドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」を骨子にクメールの風習を加味した、独自の物語「リアム・ケー」
現在、アンコールワットのある町シェムリアップで活動するティー・チアン一座が上演をしている。法事やお寺の行事の時に催されるということで、なかなか観るチャンスがないのだが、チャーターで上演をお願いできるので、今後ツアーを組んで観に行くことをお薦め。今秋には、撮影ツアーを催行するべく準備中。
★インド関係の写真作品
南インド・ケララ州で上演されている
影絵人形芝居「トール・パーヴァ・クートゥ」
Photo Cinema
写真と音楽で構成したシネマのように作品
カルチャー&エンターテイメント放送局 ブルーレディオドットコムに出演
写真展「東南アジア影絵人形芝居探訪」開催に先がけて、インターネットラジオの放送局「Blue-Radio.com」の木曜日「星空の歌」担当パーソナリティの女優 源川瑠々子さんと
おしゃべりしました。
写真にかける想いやワヤン撮影のエピソードを交えてリラックスした雰囲気で収録しました。
かなりハスキーボイスですが-------?!
放送の様子は、星空の歌で聴くことができます。
2011年1月20日と27日の2週に渡って放送されましたが、聴くためには会員登録(無料)が必要ですが、期間限定でバックナンバーで聴けます。